オーストラリアで中古車を個人売買する際には、以下の注意点を押さえておくことが重要です。
1,RWC(Roadworthy Certificate)の確認: 中古車を購入する際には、RWCがついていることを確認しましょう。しかし、RWCがあっても動作確認は必要です。エンジンの状態や機械的な問題を見逃さないようにしましょう。
※RWCが通っていても、点検項目は限られるため、必ず動作確認は行なってください!
2,試乗時の注意点: 購入前には試乗を行い、車の挙動や不具合の有無を確認しましょう。特にエンジンの温度や冷却システムの動作を確認することが重要です。エンジン音や振動など
また、ミラーやオーディオ、エアコンなどのアクセサリーもチェックしましょう。
3,整備履歴の確認: 購入前に整備履歴を確認し、適切にメンテナンスされているかどうかを確認しましょう。タイミングベルトの車両は交換されているか?など走行距離や年式に応じてどこまでメンテナンスされているかを確認しましょう。サービス履歴が残っていない車両は購入後に整備費用が嵩むことも多いので注意しましょう。
4,法的手続きの確認: 車を購入する際には、法的な手続きを適切に行うことが重要です。車両の登録手続きや所有権の移転手続きなどを確認し、適切に処理しましょう。
オーストラリアでは、一度事故車になるとPPSRという機関にて登録が行われているため購入前に確認をおすすめ致します。
5,信頼性の確認: 販売者の信頼性や評判を調査しましょう。信頼できる販売者から購入することで、トラブルを避けることができます。
古い車両を長く乗るためのメンテナンス
-定期的な油脂類の交換-
代表的なエンジンオイル、車にはブレーキフルードやエンジン冷却水(LLC)といった、定期的に交換が必要な油脂類が使われています。
油脂類は使用過程でかならず劣化します。
劣化したままの油脂類を使い続けていると部品の寿命を縮めたり、傷めたりすることにつながります。
20年以上車に乗り続けるためには、定期的な油脂類の交換という基本なメンテナンスは最低限必要なことです。
交換時期がわからなくても、汚れなどで判断もできますが、目視で劣化具合は判断が難しいため、前オーナーに伺う、または購入後にリフレッシュのために交換しましょう。
-定期的な油脂類以外の消耗品の交換
定期的に交換が必要なのは油脂類以外にもあります。
分かりやすいところで言うと以下のようなものです。
タイヤ
エアエレメント
ブレーキパッド
スパークプラグ
バッテリー
等々…
油脂類と同じく、定期的な交換が必要なのは劣化や摩耗が進むためです。交換を怠っていると車に支障をきたり、余計な整備や部品の損傷を招く恐れがあります。
-ブッシュやブーツ類の交換
さまざまな箇所に、ゴムブーツが使われています。ブーツの中にはグリスが封入され、人間で言うところの関節にあたるようなボールジョイントを保護しています。こうしたブーツ類は破れているとRWCに通らないものも多いです。走行距離の多い・少ないに関わらずゴム部品は劣化していくので、10年以上乗るとなると各所、一度は交換する必要が出てくるでしょう。
(例:タイロッドエンドブーツ、ロアアームブーツ、サスペンションのダストブーツ、ドライブシャフトブーツなど。ブーツのみの交換ができるものから、部品を丸ごと交換しなければいけないものもあります。)
下回りを確認できる際は、ハンドルを目一杯切り、ブーツの開閉で亀裂や、破れなど確認ができます。またグリスが入っているところは、漏れがないかも確認ができます。
-エンジン補機類の寿命
エアコンコンプレッサーやオルタネーター(発電機)、油圧パワステの車であればパワステポンプ等があります。こうした補機類も長年使い続けていると寿命を迎えたり、故障のリスクが高まってくるので、20万km近い車両や10年以上経過している車両など一度は交換の必要が出てくる可能性があります。中古車の場合は上記の箇所がすでに交換済みか未交換かは重要になってきます。
予防整備として交換することは少なく、基本的には壊れたら交換する部品です。
-サスペンションのリフレッシュやヘタり
長く乗り続けるためには、サスペンションのリフレッシュも重要です。
ダンパーからオイル漏れが発生すると、RWCに通らないので交換が必須となります、見た目には分からなくても、サスペンション類は走行距離が増え、年数が経過すると劣化します。劣化すると乗り心地の悪化や性能の低下につながるので、20万km以上を目指すのであれば、10年/10万kmを目処に、ダンパーやマウント、アーム類といったサスペンション一式のリフレッシュができるとベストです。中古車を購入する際は、試乗時にサスペンションから異音がでないか?など確認も重要になります。
-ブレーキ廻りのリフレッシュ
長く乗るためにはブレーキのリフレッシュも大切です。
普段はブレーキパッドのみの交換で対応可能な消耗品の交換も、距離が増えるとディスクローター側の摩耗も進むので、摩耗限度に近づいている場合には交換が必要です。ブレーキディスク側の段差ができていないか?錆がひどくないかなどは目視でも確認ができます。
また、ブレーキ廻りのシール類も劣化などによってブレーキフルード漏れが発生するリスクが高まってきます。こういった要因により、以下のような部品の交換や整備が必要になってきます。
ブレーキャリパーのオーバーホール、または交換
ホイールシリンダーのオーバーホールまたは交換
ブレーキホースの交換
ブレーキマスターシリンダーのオーバーホールまたは交換
-タイミングベルトやクラッチの交換
日本車ではほとんどの新車車両は、タイミングベルトの車はありませんが、
年式の古い日本車や今でも一部の輸入車ではタイミングベルトという部品がエンジンの駆動のために採用されています。5〜10万kmごとの交換が推奨されていますが、ゴム部品なのでヒビ割れが発生していれば、距離が少なくても10年前後で交換するのがベストです。また、最近では少なくなったマニュアルトランスミッションの車や一部のAT車に採用されているクラッチも消耗品のひとつです。おおむね数万km〜10万km程度で交換が必要になります。ただし、運転のシチュエーションや技術によって交換時期が大きく変わってくるので、20万km走行して一度も未交換という事例もあります。
古い車もきっちりメンテナンスを行い
異変などが無いか、気にしてあげ異音や異変が起きた際はそのままにせず、
早めの整備に出してあげることで、大掛かりな修理を防ぐこともでき、長く乗ることができます。
最低限の車の知識を学び、トラブルなく楽しいオージーカーライフを過ごしてください!
2024,5
田中
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